「働きがい」ってなんだろう

毎日働いている私たちにとって「働きがい」とは何なんでしょうか?
企業やいろいろな職場で毎日仕事をしている多くの人が「働きがい」を持てなくて悩んでいるのではないでしょうか。
今の職場や会社には「働きがい」がありますか?
でも、こうして働きがいを会社や組織に求めるのは正しいことなのでしょうか?
「働きがい」は自分で作るものだと言う人たちもたくさんおられると思います。そして、働きがいは他人が与えてくれるものではないことも事実です。
 しかし、自分の気持ちだけでは「働きがい」の持てる職場や会社になるとは限りません。むしろ、会社や職場がメンバーの「働きがいづくり」に積極的にならなければ、社員に働きがいが生まれてくる確立は非常に低くなるのではないでしょうか。
私たちは、企業や組織において
「働きがい」を意識的に創造するにはどのようにするのが効果的か、何が必要かを考えてゆきたいと思っています。
1 「働きがい」についての段階的な理解 
「働きがい」といっても、そのレベルによってさまざまな内容が含まれているとおもわれます。
     (1) 自己実現に基づく働きがいが得られる段階
自己実現モデルといえる働きがいの段階で、会社や上司に左右されないで仕事に打ち込んでいる状態となっている。俗に天職に到達している段階といえます。

(2) 評価、昇格、達成感、などの内的な満足から得られる働きがい

社会人、自律人モデルといえる働きがいの段階で、回りから正しく評価され、意見を述べることもでき、昇進・昇格があり、かつ責任感や自由意志で仕事ができ、達成感も味わうことができる段階です。

(3) 給与、労働条件、などの外的な満足から得られる働きがい


経済人モデルといえる段階で、安心して組織に帰属でき、収入や労働条件が他の組織よりも優れている、といった外的な満足が働きがいとなっている段階です。

下図は「働きがい」の内容とモチベーションの内容、そしてこれらを人間モデルとして分類、表現した図です。


2 企業にとって「働きがい」とは
 
 企業や組織にとって、「働きがい」を持って仕事をする社員が多くなるということはどのような意味があるのでしょうか?
 現在では、リストラ、成果主義・業績主義の評価など、脅し・脅迫の人事制度が一般的な風潮となっています。大幅な赤字企業がリストラに走るのはいたしかたない現象かも知れませんが、このような脅しの人事制度は、一時的な社員のやる気を高めるかもしれませんが、長期的には社員の前向きな思考や創造力を培う環境とは思えません。
 
 私たちは、これからの企業の発展は
社員のやる気に依存するところが大であると思っています。つまり、社員の働きがいを意識的に、そして計画的に向上させることによって、社員の労働意欲が高まり、強いては企業の大きな資産としての力を発揮することと思います。
 今こそ企業の「働きがいある組織文化」を形成すべきときだと確信しています。

3 社員にとって「働きがい」とは
 
 企業や組織に働く社員にとって、「働きがい」を持って仕事ができるということは非常に大切です。多くの人は、仕事は生活費を稼ぎ出す手段に過ぎないと考えてはいません。ほとんどの人は、できれば働きがいを感じられる仕事につきたいと考えています。しかし、社員の働きがい作りが企業の業績を左右するほどの重要課題であると認識している経営者も少なく、一方では、従業員も会社に対して期待もしていないといった悪循環が回っています。
 人の人生において、仕事に費やす時間は膨大です。この仕事時間が意味あるものとなるか、単にお金のための労働となるかは重大な問題です。
 企業や組織に働く私たちには、「働きがい」を持って働く権利があり、企業や組織には、働きがいを高めるための意図的な努力をする義務があると考えています。この
働きがいづくりへの投資は必ず利益につながるメリットがあるとも考えています。